絵文字(Unicode文字)を表示する

unicodess00.png
絵文字を表示したい\f[height,200%]\f[name,游ゴシック]\f[color,200,0,0]\_u[0x1F617]\f[color,150,150,0]\_u[0x2665]\f[default]

この記事はベースウェアが実装している特殊なさくらスクリプトを利用し、バルーンに記号を表示する方法を紹介しています。
里々のコマンドではないので、基本的な概念はUKADOCを参照のこと。
言い換えると、里々以外のSHIORIでも使用することができます。




概要と注意点

Unicode文字をバルーンに表示するには、さくらスクリプトの \_u[0x0000] を使用します。
正確には \_u[0x0000] の赤文字部分に、Unicodeに対応した16進数の値を記述します。

\_u[0x0000]

絵文字の扱いは文字と等価です。具体的には使用しているフォントによって変わるほか、文字サイズ、文字色の変更の影響を受けます。

フォントによる違い

使用しているフォントによっては、使える記号・使えない記号がでてきます。
SSPの標準バルーンはフォントに「MS ゴシック」を使用しており、後の時代で実装されたUnicode文字のほとんどは「そのままでは」使用できないと考えて下さい。

MS ゴシック游ゴシック(メイリオも同様)
unicodess01.pngunicodess02.png

例えばこのハート。MSゴシックでも使用できる事はできますが、細くて不格好に見えますね。
右のものを使うには、画像のようにさくらスクリプトでフォント変更を行います。

\f[name,游ゴシック] この間だけ游ゴシックで表示する \f[name,default]

これと組み合わせて

\f[name,游ゴシック]\_u[0x0000]\f[name,default]

とすれば、そのフォントでUnicode文字を使う事ができます。

Unicode文字の探し方

Windows10/11では「IMEパッド」で文字の一覧を見ることができます。
表示方法は、標準でタスクバーに表示されている(はず)の「A」または「あ」を右クリックし、メニューから「IMEパッド」を選び、開いたIMEパッドの左端にあるアイコンで「文字一覧」を選択。

unicodess03.png

画像中央の赤線の部分の数値が \_u[0x数値] に対応し、横軸の一桁の数字が末尾に対応。
例えば、黒塗りのスペードは2660 = \_u[0x2660] 、その隣の白抜きハートは 2661 = \_u[0x2661] となります。

テストしよう

ここで注意点が一つあります。
IMEパッドの一覧にあるからといって、その文字が必ずしもバルーンに表示されるとは限りません。
辞書に書き込む前に、まずはテストをしましょう。

起動中のゴーストに対して Ctrlを押しながらSキーを入力すると、SEND入力画面が開きます。
ここにスクリプトを直接入力すれば、前項で示した画像のように表示を素早く確認することができます。

※Ctrl+SでSEND入力が開かない場合、SSPの開発者メニューが有効になっていない可能性があります。
右クリックのメニューから、「設定」→「本体設定」と開き、「一般」タブから「開発者用機能を有効にする」のチェックボックスを入れてください。

装飾系さくらスクリプトの一例

\f[name,フォント名]ここからフォントを指定したものに変更
\f[color,色指定]ここから指定した文字色に変更
指定方法はコンマ区切りのRGB(0,0,0)やHTMLのような6桁16進数(#000000)等
\f[height,大きさ指定]ここから指定した文字サイズに変更
指定方法はポイントや%指定が可能
\f[name,default]ここでフォント変更を解除
\f[color,default]ここで色の変更を解除
\f[height,default]ここで文字サイズの変更を解除
\f[default]上記を含めた全ての変更を一括で解除

前述した通り、バルーンに表示するUnicode文字はサイズ・色の変更の影響を受けます。

ハートを表示したい

既に紹介していますが、おそらく最も需要が高いと思われるハート記号(♥)は以下のようなスクリプト例になります。
黒塗りのハート単体は \_u[0x2665] で、これにフォント変更を加えたものが基本になります。

\f[name,游ゴシック]\_u[0x2665]\f[default]

色を赤にしたいのであれば、

\f[name,游ゴシック]\f[color,255,0,0]\_u[0x2665]\f[default]

とするとよいでしょう。

里々でもっと気軽に

毎回これらのスクリプトを書くのは大変なので、以下のようにすると楽にできます。 どちらかを記述しておき、(ハート)で呼び出せばOKです。

TIPS

環境依存

Unicode文字はフォントに依存しますが、それとは別にもう一つ注意すべき帯があります。
それは E000 から F8FF までのもの(IMEパッドの左側ディレクトリタブでは「私用領域」)で、ここは私用面と呼ばれ、規格としてはこの範囲にいかなる文字も規定していません。
つまりIMEパッドではデフォルトで設定された記号があるように見えても、環境によって表示されない可能性が高いため、この範囲のものは使わない方が無難です。

\_l[x,y]

表示したい記号がそれまでの文字との位置で微調整したい時は、\_l[x,y] のさくらスクリプトを使うとよいでしょう。
あくまで一例ですが、

\_l[@0,@3]\f[name,游ゴシック]\f[color,255,0,0]\_u[0x2665]\f[default]\_l[@0,@-3]

とすると、 ハートの部分だけ3ドット下に移動させ、その後ろに続く文章は元の位置に戻す、というような意味になります。


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Last-modified: 2024-12-11 (水) 18:42:28