この記事を参考に、新しい里々に入れ替えよう。
他にも、少し高度になるがれしばを使うと挙動を追いやすくなる。
里々は整備班カスタムの最新版を使おう。旧いものだと扱えない関数があったり、バグがあったりするぞ。
ベースウェアがSSPならこちらも最新のバージョンにしておこう。
とりあえず大雑把に以下の5点を疑ってみよう。
ブラウザで表示して、そこからコピーしてきたコードには、書いた人の意図と違う余計な空白などが含まれることがある。
例えば行の前後に半角空白があったり、タブが空白になっていたり。
$変数 変数に入れる内容
や
>ジャンプ先 ジャンプ条件
などの場合、間に入るのはスペースではなくタブだ。確認してみよう。
また、【タブ】等と表記されてる場合もある。これもTabキーで置き換えよう。
それはssu.dllが提供する関数ではないだろうか?
内部関数(call、loop、setなど)は里々単体で使用できるが、ssu.dllの関数はsatori_conf.txtで正しく定義しないと使えない。
関数を実行しても、実際には関数名などがそのまま括弧つきで出てくるような場合は間違いは無い。
里々最新版ではssuが不要になっているので、また別の原因がありそうだ。
参考:関数,関数一覧
正しく記述しているのに意図した動作をしない場合、引数区切り問題に引っかかっている可能性もある。
「ポストと狛犬」に同梱されてる「れしば.exe」を起動してみよう。
その状態でゴーストを起動すると、中で何が起こってるかがわかる。
また、掲示板等で助けを求める場合にも、れしばで表示される内容は役に立つことが多い。
計算式に何か問題があるようだ。
中身がない、何も定義されていない変数に計算をしようとしていないかチェック。
前述の「れしば.exe」を立ち上げて、どこでそれが発生しているのか確認してみよう。
他にも、計算式の中に演算に使える文字が混入していないかをチェックしておくと吉。
>ハラヘリー【タブ】(満腹度)<20
この例では(満腹度)が空っぽだとエラーになりやすい。
四則演算や比較演算問わず、satori_conf.txtで初期値を設定しておこう。
たぶん、SAORIの引数が間違ってる。SAORIの説明書を読みなおそう。
問題を分解しよう。その機能を構成する要素を、一つ一つ動作確認していこう。シンプルな辞書で試してみよう。
つまっている場所がわかれば、人に聞く場合でも適切な質問ができる。
辞書ファイルをいったん別のフォルダにコピーして、必要最小限の辞書だけで動かしてみよう。
正常に動く状態から、少しずつ変更していって、原因を突き止めよう。
*OnMouseDoubleClick >(R3)(R4)つつかれ ()
辞書から消してないか確認。
消えてたら、ポストの辞書から持ってこよう。
ただし、最近の里々ではこの記述と同じ動作がそのまま組み込まれている。
つまり、反応がないということは、このイベントに別の記述がされていたり、ジャンプ先でエラーを起こしている可能性が高い。
replace_after.txtに登録された置換の影響で、右クリックメニュー/選択肢上の「・」「‥」「…」「。」「、」などにウェイトタグが出る場合がある。
これはエスケープ記号φ(ファイ)をつけることで、その直後の文字が置換されないようにできる。
例) 辞書上:……おすすめ?(&R) → メニュー上:…\w3…\w3おすすめ?\w8(&R) 辞書上:φ…φ…おすすめφ? → メニュー上:……おすすめ?
(注・実際にエスケープすべき文字は、そのときのreplace_after.txtの内容によって異なる。上の例はreplace_after.txtに「…」「?」が設定されている場合。)
さおり呼び出しの結果を表示するなど「何を表示するか実行時までわからない」場合には、ssu.dllのreplaceコマンドで置き換える。
例) (replace(byte1)(出力したい文字列)(byte1)…(byte1)φ…) (注・$byte1はバイト値1。 *OnSatoriLoadなどに $byte1【タブ】(sprintf,%c,1) であらかじめ設定しておく。 変数「$出力したい文字列」に「、」「,」が含まれる場合に、 さおり呼び出しの区切り文字と誤認されるのを防ぐため)
里々には「自動でサーフェスを規定値に戻す」仕組みがあります。
(1) トーク直前(スクリプト冒頭)
(2) トーク後に一定時間経過した時
この二箇所のタイミングで発生し、予め設定されたデフォルトサーフェスに戻るスクリプトが挿入されます。
デフォルトサーフェスは初期状態では下記のように設定されています。
$デフォルトサーフェス0【タブ】0 $デフォルトサーフェス1【タブ】10
この状態では、全てのトークの先頭に \0\s[0]\1\s[10] が挿入されることになります。
ただし、スクリプトの最初に \s[ID] などサーフェス変更スクリプトが使われていた場合(トークの最初に(5)とかがあった場合)はそちらが優先され、デフォルトサーフェスへの変更は行われません。
この機能をOFFにするには、特殊変数の$会話時サーフェス戻しを使用します。
このコマンドで無効を指定した時点からサーフェスの自動変更が停止します。
$会話時サーフェス戻し【タブ】無効
(1)(2)を個別に有効・無効の設定はできません。
つまり、無効にすると(2)トーク後に一定時間経過した時にもサーフェスが戻らないため、次のトークが来るまでずっと前回最後のサーフェスのままになります。これをなんとかしたい場合は、イベントOnSurfaceRestoreを使い、自分で組みましょう。
キャラクター数が3人以上になる場合は適宜 \p[n]((デフォルトサーフェスn)) を追加すればOK。
*OnSurfaceRestore \0((デフォルトサーフェス0))\1((デフォルトサーフェス1))\e
上記の$会話時サーフェス戻しに関連する問題と思われます。
これは「トークの最初にサーフェス指定していない時、デフォルトサーフェスに戻すスクリプトを挿入する」機能ですが、里々が内部で”最初にサーフェス指定していない判定”に失敗した場合は自動挿入が行われないため、サーフェスが何も指定されない状態になっていると思われます。
とりあえずサーフェス指定をいれてみましょう。
行末をφでエスケープしても改行されたり、\1側でトークが始まる前に改行されていたりする現象です。
里々では、ベースウェアが表示するトークを記述しているかどうかで処理が変わってきます。
* (例1)(例2) *例1 $ほげ【タブ】4 $好感度=(好感度)+1 *例2 :トーク
見ての通り、(例1)は処理系だけの文、(例2)はトークを書いた文です。
この例でランダムトークを実行した時は大丈夫。
(例1)にあるような、$や>だけで構成された文は、里々が自動でトークを表示しないものとして判断するので、続く文(例2)にあるトークと競合せず、正しく表示されます。
ところが、もし(例1)内にトークを書いてしまうと、スコープなどが混同して、文(例2)が始まる時に勝手に改行が挟まれたりしてしまう。
ここらへんの処理の流れは、里々を相当理解していないと難しいです。
よって解決法…というより予防法は
などが有効です。
他にも、@の中で関数やSAORIを使い、さらに@を呼び出した時にも発生します。
また、トーク中に()で文や単語群を呼び出し、そこからさらに呼び出しを重ねるなどをしても発生することがあるようです。
この時は、単語群を多重に呼び出さない、$や>を極力setやifなどの関数で代用し、処理的に改行の挟む余地をなくすなどをしてみると解決するかも……
「中身のない変数を使う」ことでもこの改行現象が発生します。
↓ケースバイケース例。
* $好感度合計=(好感度合計)+(好感度) >機嫌悪いトーク【タブ】(好感度)<10 >ふつうのトーク【タブ】(好感度)<50 >トーク(機嫌)【タブ】(変数「だるいフラグ」の存在) >ご機嫌なトーク
基本的には「>」の中だとか「$」の中だとかお構いなしです。
逆に、文字列でも数字でもなんでもいいからその変数に何か入っていれば改行を防げます。
このケースに関してはsatori_conf.txt内の「*初期化」にて変数の初期値を設定して防ぎましょう。
ここまでは発生を抑える対策ですが、以下は発生したものは仕方ないとして諦め、表示させない手段を紹介します。
何かのタイミングで、意図しない(マウスクリックも、タイムアウトもしていない)のにバルーンが勝手に消えてしまう場合、何らかのイベントが通知されている可能性があります。
例えば、mciaudior.dllを使っていると、曲が終了した時にOnMAAPlayFinishが通知され、バルーンが消える…といった具合です。
これを防ぐ方法は、通知されているイベントを特定し、そのイベントに$スクリプトの一番頭【タブ】\C又は$今回は喋らない【タブ】有効を記述するのが有効です。
シェルのインストールや切替時にもバルーンが消えたりする事例が報告されています。
SHIORI イベントリストのOnShellChanged、OnShellChangingなどに注目。
また、これらのシェルやバルーン関連のイベントはトークを書いてない場合でも上書きで発生するという特性があります。例えば、
* :\![change,balloon,○○]バルーンを○○に変更したよ。
と書いても、\![change,balloon,○○]を実行した時点で新たにイベントが発生するため、「バルーンを○○に変更したよ」と喋る前に上書きされてしまうのです。当然、トークがない場合はただバルーンが消えてしまう。
シェルをインストール→インストールしたシェルに変更、でトークをしてくれないケースも基本的にはこれと同じ。ここでは文の中で連続で喋らせる事は諦め、OnBalloonChangedなど発生したイベントの中で続きのトークを書くように(バルーンを消したくない場合は\Cなどを活用)しましょう。
たまに $次のトーク【タブ】 が動作しないというのを見るのですがこの後に $手動セーブ【タブ】実行 を行い、かつ*OnSatoriBootや*OnSatoriLoadで $トーク予約のキャンセル【タブ】* を記入しているとトークの予約を消されてしまうことが分かった
新もどき板 里々質問用スレッド2 No.65より引用
対策はOnDestroyでトーク予約のキャンセルとか
OnTranslateでトーク全文に対して関数で処理をしようとしていませんか?
関数の区切り字と同じ文字がトーク中に出現すると、このエラーがでます。
またOnTranslateはれしばに拾われません。
尚、トーク中に選択肢が含まれる場合、トーク中にバイト値1が存在する可能性が高いので注意してください。
参考:引数区切り問題
*aが押された >初回起動
みたいなものを作っておけばaキーを押すだけでトークを確認できるが、これだと初期状態のキャラクター表示が実際の動作と異なる場合があるので、最終的にはちゃんとテストすること。
ちなみにキー操作に反応させる為には
*OnKeyPress >(R0)が押された
という記述が別途必要となる。既存のゴーストを改造して作っているのなら(たぶん)最初から書いてあるはず。
(笑)とか(wとかしゃべらせたいのに、括弧が出てこない!
そういうときはφ(ふぁい)を使います。
φ(と記述してカッコを始めることで、置き換え等の特殊機能を抑制し、単なるカッコとして出力することができます。
また、カッコ内で閉じカッコを表示したい場合は φ) で可能。
もちろん、置き換え対象が無い場合はそのままカッコつきで出力されます。
#「(w」「(笑)」としゃべらせたい時 @例1 φ(w @例2 φ(笑φ)
satori_confの
$スコープ切り換え時【タブ】\n[half]
を
$スコープ切り換え時【タブ】\n[half]\w8
にするとか。
要らない時は随時
$スコープ切り換え時【タブ】\n[half] :ここの切り換えは! :即時に! $スコープ切り換え時【タブ】\n[half]\w8
と。
(さくらスクリプトでトークを書いている人は「$さくらスクリプトによるスコープ切り換え時」)
あと、
$自動挿入ウェイトの倍率【タブ】0
になってるのが意図的なものではないなら
$自動挿入ウェイトの倍率【タブ】100
とか
$自動挿入ウェイトの倍率【タブ】200
とかすると、喋った長さに応じて待ちます。こっちは句読点でも待ちますが。
指定するのはパーセント単位の倍率。
いずれも、satori_savedata.txtを一回消さないと反映されないかも。
まず里々でユーザー入力やファイル名等で外部から(){全角丸括弧}入りの文字列が入ってきた場合の挙動が分かり難いので纏めます。
まず、OnFileDrop や OnUserInput イベントで取得したリファレンス(R?)の中に(){全角丸括弧}が入っていても、リファレンス(R?)を直接表示等を行う分には括弧展開されません。
*OnFileDrop2 :\_q\_!(R0)\_!\_q
*OnUserInput :(R1)
次にリファレンス(R?)を、変数に【タブ】や set 関数を使って代入して、その変数を使っても括弧展開されません。(セーブデータを見ると括弧の前にφが自動挿入されて無効化しているのが分かります)
*OnUserInput $ユーザ名【タブ】(R1) :(ユーザ名)
ただし、リファレンス(R?)を変数に=を使って代入すると括弧展開されてしまいます、文字列を=で代入するのはやめておきましょう。
*OnUserInput $ユーザ名=(R1) :(ユーザ名)
次に(){全角丸括弧}が入ってるリファレンス(R?)や変数を、関数を使って文字列操作した場合に関数返り値は括弧展開されてしまいます。
*OnFileDrop2 $,【タブ】(バイト値,2) $引数区切り追加【タブ】(,) :\_q\_!(replace(,)(R0)(,)\(,)/)\_!\_q
ただし関数の配列返り値(S0)だと括弧展開されません。
*OnFileDrop2 $,【タブ】(バイト値,2) $引数区切り追加【タブ】(,) :\_q\_!(nop(,)(split(,)(R0)(,)\))(for,0,(Sの数)-1,(lp))\_!\_q @lp (if,(C0)!=0,/)(S(C0))
以上が基本的な挙動です、ユーザー名など変数に保存して使うだけで、文字列処理系の関数を使って文字列操作したりするのでなければ特別な処理は必要ありません。変数に=を使って代入だけしない様に注意して下さい。
以上の挙動を理解した上で括弧展開しない様に何とか対策を立てることは可能です。
まずYAYA as SAORI で、ファイルリスト取得(FENUM関数)やテキストファイル読出(FREAD関数)などは関数返り値で値を渡すのでファイル名やファイル内に()があると括弧展開されてしまいます… yaya as saori 側の関数を配列返り値(S0)で返す様に改造して対応する事が出来ます。→改造例
最後に、外部から取得した()入りの文字列を関数を使って操作したい場合はどうするか…
「里々(文字列処理)の道は茨の道。さりとて、戻ることはかなわぬのです。」
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質問はこちらまで⇒うにゅう@新もどき板
散歩してきなさい。